
朝晩の空気がひんやりしてきて、少しずつ冬の気配を感じる季節になりましたね。窓を開けると冷たい風が流れ込み、夏とは違う空気の重みを感じる瞬間が増えてきます。そろそろコートや毛布、ヒーターなどを出し始める時期ですが、つい収納スペースが足りなくなったり、お部屋の中がごちゃごちゃしてしまうこともあります。
このタイミングで、少し時間を取ってお部屋を整えてみるのがおすすめです。例えば、使わない夏小物をまとめてしまったり、不要な雑貨をひとつ手放すだけでも気分が変わります。軽く片付けをしておくと、物の位置がわかりやすくなり、冬支度もスムーズに進められます。
ほんの少し整えるだけでも、毎日の暮らしがぐっと心地よくなり、冬を迎える準備が楽しみになりますよ。
なぜ冬支度前に片付けをするの?

冬は、あたたかいアイテムが増える季節です。厚手の洋服や毛布、加湿器、ブランケットなどが出番を迎えると、収納スペースが足りなくなることもあります。さらに、冬特有の小物や家電を取り出す際、夏物がそのままだと出し入れがしづらく、せっかくの冬支度が大変に感じてしまうこともあります。
その前に、使わないものや夏のアイテムをきちんとしまっておくと、お部屋がすっきりして動きやすくなり、気持ちよく冬を迎えられます。収納を整えることで探し物の時間も減り、毎日の支度がスムーズになります。また、片付けをしておくことで、年末の大掃除がぐっと楽になるというメリットもあります。
さらに、空いたスペースに新しい冬のインテリアを飾ることもできて、お部屋が一段と心地よい空間になります。
片付けを始めるタイミング

おすすめは10月下旬〜11月初めごろ。暖房を出す少し前のこの時期に始めると、窓を開けて空気を入れ替えながら気持ちよく片付けができます。気温の変化も穏やかなので、動きやすく汗ばむことも少なく、作業がしやすい季節です。
また、日差しが柔らかくなる秋は、自然光の中で片付けを進めると気分もスッキリできます。「今日はクローゼット」「次の週はキッチン」といったように、少しずつ進めるのもおすすめです。
「衣替えのついでに」「週末の午前中に少しだけ」など、無理のないスケジュールでOKです。天気の良い日に換気しながら進めると、お部屋の空気もきれいになり、作業後の爽快感を味わえますよ。
冬前に片付けたい3つの場所

1. クローゼット(衣替えでスッキリ)
- 夏服をしまう前に、今シーズン着なかった服を見直しましょう。思い切って手放すとスペースに余裕が生まれます。
- 厚手のコートやセーターを出す前に、防虫剤や乾燥剤を交換します。湿気対策をしておくと冬の間も安心です。
- シワになりやすい冬服は、取り出しやすい位置に掛けると便利です。素材ごとに分類しておくと朝のコーディネートがスムーズに。
- 小物やマフラー、手袋などは専用のボックスを作ると散らかりません。
2. キッチン(冬の料理に備えて)
- 鍋やスープ用の食器など、冬によく使う調理器具を手前に出します。
- 冷茶ポットやアイススプーンなど夏物は奥に収納し、空いたスペースに土鍋や保温ポットを並べましょう。
- 賞味期限チェックをして、スペースを整えましょう。調味料棚や乾物入れを見直すと買いすぎ防止にもつながります。
- 冬に使うホットドリンクのコーナーを作ると、家事の合間にほっと一息つけます。
3. リビング(暖房アイテムの準備)
- ヒーターや加湿器のフィルター掃除をしておきましょう。
- 毛布やカーペットは天日干ししておくとふんわり。カバー類も洗っておくと清潔です。
- 延長コードやコンセント周りの安全確認も忘れずに。
- 照明や窓際を整えると、あたたかみのある空間づくりにもなります。
片付けを効率よく進めるコツ

- 短時間でOK:「15分だけ」と決めて片付けると気軽に始められます。短時間でも集中すれば驚くほど進みます。タイマーや音楽を使って楽しく続けるのがおすすめ。
- 3つに分ける:「使う」「使わない」「迷う」で分けると迷いません。迷ったものは一時的に“保留ボックス”へ。数週間たっても使わなければ手放すタイミングです。
- 家族と一緒に:お子さんと「どこを片付けようか?」と話しながら進めると楽しいです。家族で協力すると、家全体が心地よく整います。
片付けのついでにプチ掃除

せっかく収納を動かすなら、ついでにお掃除も一緒にしてしまいましょう。片付けと掃除を同時に行うことで、気分もスッキリし、家全体が軽やかになります。
- エアコンや加湿器のフィルター掃除:水洗いしてよく乾かすと、冬の空気がきれいに。
- カーテンやカーペットの洗濯:天気の良い日に干すと、太陽の香りがして気持ちが良いです。
- 窓や玄関の拭き掃除:窓ガラスを磨くだけで部屋が明るくなります。
- 照明のほこり取り:ふわふわの布で軽く拭くだけでも光がやわらかく感じられます。
- 家具の脚や巾木の部分も軽くひと拭き。
少しの手間で、お部屋がパッと明るくなり、気持ちも晴れやかになります。掃除を終えたあとは、温かい飲み物を用意して「よく頑張ったね」とひと休みしましょう。
快適な冬を過ごすための収納アイデア

- よく使う冬物は手の届く場所に。玄関近くにコートやマフラーを掛けるスペースを。
- 季節ごとにボックスを分ける。春夏・秋冬で箱を分けるだけでも管理がしやすくなります。
- ラベルを貼る。家族みんながわかりやすくなります。
- 使用頻度が高いものは取り出しやすい高さに配置。
- 使用頻度が少ないものは上段や奥にまとめましょう。
収納グッズは100円ショップや無印良品、ニトリなどで揃います。お気に入りの収納を見つけて、片付けの時間を楽しみに変えましょう。
毎年続けたくなる片付け習慣

「出したら戻す」「1日1か所だけ整える」など、小さな習慣を作ると自然とお部屋が整います。最初は意識が必要ですが、続けるうちに当たり前の動きになります。
習慣化のコツは完璧を求めないこと。少しできたら自分を褒めましょう。自分のペースでできる範囲から始めてみてください。
気がつけば、毎日が心地よく整う暮らしに近づいているはずです。
おわりに

冬支度の前に片付けをしておくと、寒い季節を気持ちよく迎えられます。整った空間は朝起きた瞬間の気分まで変えてくれます。
今日の少しの片付けが、明日の快適な時間につながります。無理に完璧を目指さなくても大丈夫。できるところから始めてみましょう。
小さな積み重ねが、暮らし全体をやさしく変えてくれます。
お気に入りの香りや音楽を楽しみながら、心とお部屋を整えて、あたたかく穏やかな冬をお迎えくださいね。